4月1日付で、軽自動車検査協会愛知主管事務所長に前中部運輸局自動車技術安全部技術課長の田中秀一氏が就任した。軽自動車の保有台数が増加を続けている中で、愛知県は全国第1位の約165万台、管内においては約445万台となっており、業務量の増大などで検査事務所の課題も多い。管内では検査機器の更新など施設整備に対応する。田中主管事務所長に、現状と課題などをお聞きした。
――はじめに、愛知主管事務所長ご就任の抱負をお聞かせ下さい。
田中主管長 今後は軽自動車も、更に高度な先進安全装置やIT技術と連携した自動運転車などが普及していくことが想定される一方、このような高度な先進安全装置が故障等により誤作動すれば重大な事故につながる恐れもあります。当協会としましては、この様な電子制御がなされている先進安全装置について、車検時においても車載式故障診断装置(OBD)を活用して電子的な検査を行っていく体制整備等が必要であるものと認識しており、令和3年10月以降の新モデルについて、令和6年からの電子的な検査の実現に向けて、関係機関と連携し、諸準備を進めてまいります。
(全文は整備新聞 令和3年7月25日号:1面に掲載)