特定整備制度がスタートして1年、整備業界にとって目下の1番の課題は先進運転システム搭載車のエーミング(機能調整)作業まで行う「電子制御装置整備」認証の取得。中部地区は各県整備振興会の積極的な取り組みにより、認証取得は全国で最も進んでいる。今後も車検証の電子化、OBD検査など新たな対応が次々と求められ、行政の指導にも期待がかかる。整備業界の現状と課題などについて、中部運輸局の林健一自動車技術安全部長(写真)にお聞きした。
――中部管内における電子制御装置整備認証の取得状況と、今後の課題についてお聞かせ下さい。
林部長 中部管内(5県)では、令和3年3月末までに電子制御装置整備の認証を2337工場が取得しています。同認証を取得した工場の割合は、認証18%、指定29%で指定工場のほうが進んでいます。今年10月の新点検基準の施行に向け、指定工場からの申請増加が予想されますので、しっかり対応してまいりたいと考えています。
(全文は整備新聞 令和3年4月25日号:1面に掲載)