産官学が連携して県レベルで整備士の確保・育成に取り組む「岐阜県自動車整備人材確保・育成連絡会」はこのほど、書面による第11回連絡会を行い、令和二年度の活動報告や新年度の事業計画などを決めた。高校訪問は、コロナ禍のため県内18校の進路指導担当教諭に向けた電話によるプロモーションを行ったほか、11月には1校の高校訪問を実施。また、整備士養成校に進学の実績がある高校には生徒向けのパンフレットを郵送した。
電話応対の中で、高校の担当者からは「生徒の就職活動時間が大幅に短縮された」「生徒の進路選択の幅が狭まっているほか、進路を決定するまでの時間も短いため不安を抱く生徒が多い」「求人募集が減少している」「保護者の収入減少により、進学から就職に進路を変更する生徒が増えている」など、コロナによる影響を懸念する話が多かった。また、訪問先の担当者からは「近年、整備士養成校が導入している企業奨学金制度は良い取り組みではあるが、一方で生徒の就職先の足かせになるため同制度について慎重に指導している」などの意見もあった。
連絡会の取り組みについては、岐阜整振が子供向けのお仕事体験イベント「キッズタウンぎふ」に参加したほか、「クルマの児童画コンクール2020」(写真)を開催し、昨年の約2倍となる833作品の応募があり、コロナのため表彰式は中止としたが、応募作品の展示会を実施。また、外国人技能実習制度オンライン説明会を開催したことを報告した。
(全文は整備新聞 令和3年3月25日号:1面に掲載)