コロナ禍で整備業界の景況感も昨年前半は大幅に悪化していたが、後半には徐々に改善傾向を示した。ただ、先を見通しにくく厳しさが続いている。日本自動車整備振興会連合会(日整連)がまとめた第50回「整備需要等の動向調査」結果によると、今回の調査対象期間の令和2年7~12月における総整備売上高DI、総入庫台数DIは、前期(同1~6月)に比べいずれも改善し最悪期を脱したようだ。
今回は専業の認証245事業場、指定384事業場、ディーラーの指定320事業場の合計949事業場を対象に、令和3年1月時点で調査した。DIは「増えた」という回答から「減った」という回答を引いた割合。調査結果によると、今期の総整備売上高DIはマイナス37・9となり、過去最低だった前回調査のマイナス59・0から、21・1ポイント上昇した。一方、総入庫台数DIはマイナス42・7となり、同じく過去最低だった前回のマイナス59・5から、16・8ポイント上昇した。業態別では、総整備売上高DI、総入庫台数DIともディーラーが大幅に上昇し、専業の認証は小幅な上昇にとどまった。
(全文は整備新聞 令和3年3月25日号:1面に掲載)