新型コロナウイルスの感染拡大防止のため多人数での研修が困難になる中、各県運輸支局と整備振興会が毎年開催している整備主任者・検査員研修も、県によってそれぞれ工夫を凝らしながら取り組みを強めている。中部では愛知が、特定整備制度による「整備主任者等資格取得講習」とリンクさせながら、「自主学習」を取り入れた新しい方式で実施。岐阜、福井も同方式で開催する。静岡、三重は基本的には従来方式だが、収容人数の関係で開催回数を増やす。
整備主任者研修は運輸支局長、検査員研修は運輸局長が車両法施行規則に基づいて毎年開催、全ての有資格者が受講(整備主任者技術研修は各事業場1人以上)しなければならない。その対象人数は多く、例えば愛知県の整備主任者は約1万3500人にものぼることから、コロナ対策を考えると開催が物理的に極めて厳しくなることが予想された。
(全文は整備新聞 令和2年7月10日号:1面に掲載)