令和3年の年頭に当たり一言ご挨拶申し上げます。昨年は、我が国においても新型コロナウイルスの感染が拡大し、社会経済に大きな影響を及ぼしました。政府の緊急事態宣言による国民の外出自粛もあって、壊滅的な打撃を受けた業界もあります。こうした中で、昨年秋には菅新政権が誕生し、コロナ感染防止策と経済活動強化策が展開されました。先行き懸念される部分はありますが、早期に収束することを願っているところです。
コロナ禍で、自動車産業も昨年4月にメーカーが生産縮小を余儀なくされたほか、ディーラーも販売促進イベントなどの影響を受けたことで、夏ごろまでは新車販売台数が大きく落ち込む結果となりました。10月以降は一転して回復に向かっていますが、年間では昨年を下回る結果となりました。今年の自動車市場は自動車関係税制見直しがどうなるかもあって流動的ではありますが、コロナの収束で経済情勢が落ち着いてくれば、自動運転車を含む高性能で魅力ある新型車の登場で、かなりの販売増が期待できると思います。
我々整備業界は景気の影響を直接受けることが少なく、今回のコロナ禍による打撃も比較的小さかったと感じています。むしろ、国民生活に不可欠な車の安全・安心を確保するため、継続すべき事業と指定され、積極的に使命を果たしているところです。
(全文は整備新聞 令和3年1月10日号:2面に掲載)