特定整備制度がスタートして2年目、全国で整備工場数が最も多い愛知では電子制御装置整備認証の取得率が4割を超え、整備主任者の資格取得講習も最終段階にきた。(写真=愛知では振興会の支部が主体となって資格取得に取り組んでいる)この10月からは改正点検基準が施行され、整備業界の対応は新たな局面を迎えている。自動運転化など技術高度化は急進展しており、整備に伴うエーミングも今後本格化してくる。さらに、車検証の電子化、OBD車検も迫っている。整備業界も文字通り大変革期に入った。新制度に基づいて、次のステップに取り組む業界の現状と課題を追った。
整備業界では令和2年4月1日から道路運送車両法の一部を改正する法律が施行され、これまでの分解整備作業の枠組みに、新たに電子制御装置整備作業が追加された特定整備制度がスタートした。電子制御装置などの整備作業を行う場合は、新たに電子制御装置整備の認証取得が必要となった。中部の電子制御装置整備認証取得率は全国で最も高い。その中で、愛知県自動車整備振興会(川村保憲会長)会員の取得状況は、10月4日現在で2044工場(取得率40・5%)、このうち指定工場は1185工場(同63・0%)となっており、ほぼ順調に推移していると言える。
(全文は整備新聞 令和3年10月25日号:4面に掲載)