今回の整備士資格制度見直しに当たっては、当初の「自動車整備技術の高度化検討会」の案に、「一級整備士のみが検査員資格を取得できる」という内容が含まれていたことで、整備業界に波紋が広がり、愛知県自動車整備振興会(川村保憲会長)をはじめとする全国の整備振興会が強く反対の要望を行った結果、従来通り「二級整備士も検査員資格を取得できる」こととなった。理事会などで経緯を説明してきた愛知県自動車整備振興会によると、令和3年10月5日、国土交通省の「自動車整備技術の高度化検討会」が行われ、約一ヵ月後に国交省のホームページに検討会の内容が掲載された。内容は、自動車検査員は一級整備士のみが担うという見直し案であり、令和4年4月1日に公布、令和9年1月施行日となっており、既に関係者間で合意している旨の内容だった。
(全文は整備新聞 令和4年6月10日号:1面に掲載)