国土交通省の7月1日付人事異動で、中部運輸局自動車技術安全部長に前自動車局技術・環境政策課先進技術推進室長の髙瀬竜児氏が就任した。(写真=髙瀬・自動車技術安全部長)変革期に入った整備業界の当面の大きな課題は特定整備制度への対応。中部地区は電子制御装置整備の認証取得が全国で最も進んでいる。今後の課題も山積する。ご就任にあたり、髙瀬新部長に整備業界の課題などについてお聞きした。
――はじめに、ご就任の抱負を含め、整備業界の現状と課題についてのお考えをお聞かせ下さい。
髙瀬部長 主な課題は「自動車技術の高度化への対応」及び「人材確保・育成」と認識しています。近年、衝突被害軽減ブレーキなど先進技術の市販車への搭載が急速に進んでいますが、これらの装置が故障した場合、期待された機能が発揮されないばかりか誤作動による重大事故につながるおそれもあり、自動車の点検・整備の際に故障診断機器や電子計測機器による点検・調整が必要になるなど、整備のあり方自体も変化しています。
(全文は整備新聞 令和3年8月25日号:1面に掲載)